再生可能エネルギーの特許動向

弊所の知財弁理士らは条項オタクではありません、彼らは常に自身の専門産業の最新状況がアップデートされている状態に保っています。以下の記事では、弊所の太陽光エネルギーの専門家Matteo Biancardoが、再生可能エネルギー産業の最新トレンドをご紹介します。

気候変動は現代の最大の課題の1つです。気候変動緩和のグローバルな採用、バイオ燃料、太陽熱、風力、太陽光発電のような技術の適応(一般にCCMTとして略されます)は、極めて重要です。

International Renewable Energy Agency (IRENA)1によりますと、再生可能技術(RETs)分野におけるパターンを把握するにあたり、特許は重要な手段です。この考え方に従い、世界知的所有権機関(WIPO)はケンブリッジIPに研究に委任しました。2014年6月に発表されたCCMTs2は、興味深い特許の傾向を示しました。

これらの研究のハイライト、およびエネルギー特許に関する現在のトレンドに関するその他の研究3をあわせると、以下の結論が導き出されます。

 

アジアに支配された再生可能エネルギーの特許出願

この30年の間、バイオ燃料、太陽熱、太陽光発電および風力発電の分野の特許活動は増加しています。

2006〜2011年まで、前記セクターのイノベーションと特許出願の割合は、毎年24%成長し、グローバルな特許出願全体の成長率6%を追い越しました。テクノロジー投資の最も高い分野は、太陽光発電であり、上位20位をアジアのオーナーが占めます。

しかしながら、特許の集中は前記の4つのCCMTセクターのうち3つで減少しました。それはプレーヤー間のより高い競争を反映しており、さらに特許所有者数の増加を示しています。風力技術だけが太陽光発電と同様の特許の集中を維持しました。

 

公的出資のインパクト

1974〜2009年の間3、エネルギー特許の一時的な傾向は、最後の10年間で急激な成長を示しました。特許数が最も大きく増加したのは、再生可能エネルギー関連です。これは1970年代のエネルギー危機の結果として開始された異なる公的出資プログラムに起因するものと考えるでしょう。しかし、エネルギーR&Dのための公的出資は1970年代と1980年代に劇的に増大しましたが、その後比較的一定のままです。

Matteo Biancardoのレジュメをお読みになりご質問がある場合はお気軽に、+45 51 22 57 95までお電話、またはmab@pv.euまで彼宛にご連絡くださいませ。弊所サービスの詳細をご希望の場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

https://www.irena.org/DocumentDownloads/Publications/Intellectual_Property_Rights.pdf
http://www.wipo.int/pressroom/en/stories/green_tech.html
Bettencourt et al. Plus One, 2013, 8, 10

Matteo Biancardo著の「再生可能エネルギー分野の特許動向」の記事全文はこちらからお読みください。

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